胆石センター

  • 胆石センター

    当院では、胆のう外科(胆石症、胆のう炎、胆のうポリープ、胆のう腺筋腫症等)の豊富な治療実績を持つ消化器外科専門医が診療しています。昨今の症例増加に伴い、安全・安心な治療を早期に提供できるよう「胆石センター」として消化器外科専門医、麻酔科専門医、専任看護師による体制を整備しております。

診療日

担当医

第1火曜日 午前 尾﨑 雄飛 消化器外科:医長
第1・3金曜日 午前 小池 伸定 消化器外科:理事長
第2・4金曜日 午前 齋田 真 消化器外科:病院長

上記以外の診療時間帯においても消化器外科医の診察日に、胆石のご相談をお受けしています。

  • 胆石とは?

    胆石とは?

    出典:「一般財団法人日本消化器病学会編:患者さんとご家族のための胆石症ガイド2023,p.2,2023」 より許諾を得て転載

    胆石とは、肝臓で作られる「胆汁(たんじゅう)」という消化液の成分が固まってできた“石”のことです。胆汁は、肝臓から胆管を通って胆のうに蓄えられ、そこで濃縮された後に十二指腸に流れて食べ物の脂肪やタンパク質等の消化を促す働きがあります。胆石は、その胆汁の流れ道のうち、できる場所によって大きく3種類に分けられます。

    胆のう結石

    胆のう内にできる結石で、もっとも多い(胆石全体の約80%を占める)種類です。

    総胆管結石

    胆管内にできる結石で、黄疸や発熱等の症状が出やすい種類です。

    肝内結石

    肝臓内の胆管にできる結石で、発生頻度は少ない(胆石全体の約1%)です。

    また、胆石は結石の成分によって「コレステロール結石」と胆汁色素(ビリルビン)がカルシウム等と結合してできる「色素結石」に区分されます。胆石のうち全体の約80%は、コレステロール結石が占めています。

  • 胆石になりやすい方

    コレステロール結石になりやすい方には、以下の特徴があるといわれています。


    (年齢・性別)


    日本人の約10人に1人が胆石を持っているとされています。 また、胆石になる方は、男性よりも女性のほうが2倍多いといわれています。中年以降の年齢層に多く、特に40代の肥満の女性に多いことが知られています。これは、女性ホルモン(血清エストロゲン)の影響で胆汁中のコレステロール濃度が高まり、更に加齢や妊娠・出産、生活習慣の要因が重なるためと考えられています。


    ( 生活習慣等 )

    高カロリー・高脂肪の食事

    過度なアルコール摂取

    長時間の絶食や不規則な食事

    短期間での急激なダイエット

    妊娠

    経口避妊薬の服用


    ( 病気 )

    肥満

    糖尿病

    脂質異常症

    甲状腺機能低下症

  • 胆石の症状

    胆石があっても“自覚症状が全くない”場合も多く、胆のう結石では約8割、総胆管結石で2~3割が無症状とされています。

    胆石の症状としては、以下のものがあります。


    右肋骨の下付近、みぞおち付近に痛み(胆石発作)がある。

    右肩・背中へ痛みが放散する。

    食後に症状が出ることが多い(特に脂肪分の多い食事をした後)。脂肪を消化するため胆汁が分泌されることに伴い、胆のうが収縮し起こる。

    黄疸(白目や皮膚が黄ばんだり、尿が黒っぽくなる)が認められる。 胆石により胆汁の流れが阻害されたことにより生じる。

    細菌感染を伴うと発熱や動悸、全身状態が悪化する。

  • 胆石は治療が必要?

    胆石があっても症状がなければ、治療をせずに経過観察となる場合もあります。なお、次のような場合には治療が勧められます。


    繰り返す胆石発作

    急性胆のう炎

    胆管に結石が落ちてしまった場合(胆管結石・胆管炎)


    なお、胆石症の診断は超音波(エコー)検査で95%以上わかるといわれており、CT検査やMRI検査に比べて簡便であることからも最初に選ばれます。胆石のある方は、無症状であっても年1回の定期的な超音波検査によるフォローが推奨されます。

  • 急性胆のう炎・胆管炎に要注意!

    胆石のある方では、胆のうや胆管が細菌感染すると急性胆のう炎や胆管炎という病気を発症することがあります。激しい腹痛と発熱が起こり、黄疸が現われる場合もあります。重症化すると胆のうや胆管に膿を生じて、敗血症やショック状態になることもあります。また、胆石によって膵炎を起こす方もいます。これらの状態になると生命に関わる危険があることから、早急な治療が必要となります。

  • 早期受診・早期診断が大切です!

    健康診断や人間ドックで、胆石を指摘されたことはありませんか。急性胆のう炎・胆管炎のリスクを減らすために、右上腹部の痛みや食後の不快感等の気になる症状が出現したタイミングで早期受診をお勧めします。治療の有無や方法については、症状の程度や頻度、胆石の部位や数・大きさ等を踏まえて実施を検討いたします。

  • 治療方法について

    胆石の治療法は、結石の部位、症状・全身状態によって方針が異なります。


    • 出典:「一般財団法人日本消化器病学会編:患者さんとご家族のための胆石症ガイド2023,p.7,2023」 より許諾を得て転載

      胆のう結石

      胆のう結石は、無症状の場合には定期観察とすることが多いですが、症状がある場合には手術を行います。現在は、小さな傷で実施できる腹腔鏡下胆のう摘出術が主流となっています。
      「結石だけでなく、胆のうも切除するのですか?」と聞かれることがありますが、胆石が作られる場所である胆のう自体を取り除くことで再発予防に繋がります。

      出典:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ウェブサイトより許可を得て転載


      出典:「一般社団法人日本胆道学会編:胆道の病気Q&A,腹腔鏡下(内視鏡下)胆のう摘出術(ラパコレ)」より許諾を得て転載

      ( 腹腔鏡下胆のう摘出術:当院での標準術式 )

      腹部にわずか5~12 mm程度の小さな穴を4箇所あけ、お腹の中に空気(医療用の炭酸ガス)を入れて、空間を作ります。その穴から、先端にカメラが付いた腹腔鏡と細長い手術器具(鉗子)を用いて、テレビモニターで観察しながら内側から胆のうを摘出する方法です。
      手術痕が小さいため痛みが軽減され回復が早く、また美容的にも優れているのが特長です。当院では手術治療の第一選択肢として大半の方が、この方法で治療されます。

      ( 開腹手術 )

      胆のうの炎症が高度であったり、過去に受けた手術の影響でお腹の中の癒着が強いと予想される場合に選択される術式です。創部は大きくなりますが、これらの場合に安全性を優先した方法です。

    • 出典:「一般財団法人日本消化器病学会編:患者さんとご家族のための胆石症ガイド2023,p.8,2023」 より許諾を得て転載

      総胆管結石

      総胆管結石は、胆汁のうっ滞による急性胆管炎や膵液のうっ滞による急性膵炎等の症状が現われやすく、重症化リスクもあるため、原則として治療が必要となります。総胆管結石を除去する治療として、内視鏡治療(内視鏡的胆管結石除去術)・外科手術のいずれか、あるいは併用が検討されます。


      健康診断等で胆石を指摘され気になる症状がある場合には、「八王子消化器病院 胆石センター」にご相談ください。

  • 鼠径ヘルニア資料

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