鼠径ヘルニアセンター

  • 鼠径ヘルニアセンター

    当院では、鼠径ヘルニアに対する豊富な治療実績を持つ消化器外科専門医が診療しています。昨今の症例増加に伴い、安心な治療を早期に提供できるよう「鼠径ヘルニアセンター」として消化器外科専門医、麻酔科専門医、専任看護師による体制を整備しております。

診療日

担当医

第1火曜日 午前 尾﨑 雄飛 消化器外科:医長
第1・3金曜日 午前 小池 伸定 消化器外科:理事長
第2・4金曜日 午前 齋田 真 消化器外科:病院長

上記以外の診療時間帯においても消化器外科医の診察日に、鼠径ヘルニアのご相談をお受けしています。

  • 鼠径ヘルニア(脱腸)とは?

    鼠径ヘルニア(脱腸)とは?

    出典:株式会社メディコン「鼠径ヘルニアノート」ウェブサイトより

    「鼠径(そけい)」部とは、脚の付け根の部分をいい「ヘルニア」とはラテン語で“飛び出る”を意味し、体の臓器の一部が本来あるべき場所から飛び出た状態を指します。
    鼠径部には、神経や血管の通り道となる筋肉の鞘(鼠径管)があり、その部分は筋膜が非常に薄く腹部臓器が飛び出しやすい状態になっています。そして、飛び出した臓器はヘルニア嚢(飛び出したり戻ったりすることで袋状に伸びた腹膜)に覆われて皮膚の下に膨らみとして触れることができます。これを「鼠径ヘルニア」といいます。腸が飛び出ることがあるため「脱腸」とも呼ばれていますが、その他に脂肪、大綱、男性では精索、女性では子宮円策・卵巣・卵管等が飛び出ることがあります。

  • 鼠径ヘルニアになりやすい方

    鼠径ヘルニアになりやすい方

    (年齢・性別)

    鼠径ヘルニアは、特別な病気ではありません。様々な年代の方で発症しますが、40歳以上の男性で特に70歳前後の方に多いといわれています。これは、中高年者の場合は加齢によって内臓や組織を支えている腹膜や筋膜、筋肉が衰えることにあります。また、鼠径管のサイズが男性では女性より大きく、比較的腸が脱出しやすいためと考えられています。



    ( 生活習慣等 )

    過激な運動をする方

    喫煙をする方

    咳をよくする方

    妊娠している方


    ( 職業等 )

    腹部に力がかかる仕事(重たいものを持ち上げる等)

    長時間の立ち仕事

    腹筋等の過度なトレーニングやウエイトリフティング等の重いものを持ち上げるスポーツ


    ( 病気 )

    便秘症・排尿障害

    肥満

    喘息

    慢性肺疾患

  • 鼠径ヘルニアの症状

    左右どちらか一方または両方の鼠径部に軟らかい膨らみを感じる。

    横になったり手で押さえると引っ込む。

    膨らみはピンポン玉から握りこぶし程の大きさになる。

    鼠径部に違和感や不快感、張り感等がある。

    飛び出たり戻ったりを繰り返すと周囲の組織が浮腫んだり炎症を起こしたりして、痛みを感じる。

  • ヘルニア嵌頓は危険です!

    鼠径ヘルニア(脱腸)とは?

    出典:株式会社メディコン「鼠径ヘルニアノート」ウェブサイトより

    「嵌頓」とは膨らみが急に硬くなったり、膨れた部分が押さえても引っ込まなくなる状態をいいます。ヘルニアが飛び出たり戻ったりを繰り返していると、周囲組織の炎症や浮腫みが強くなり、袋の口が閉まるように戻らなくなってしまうことがあります。
    激しい腹痛を伴い、吐いたりすることもあり、この状態になると数時間で腸が壊死(腸が腐る)し、生命に関わる重篤な合併症を引き起こすことがあるため危険です。急いで手術をしなければならないこともあります。

  • 治療方法について

    鼠径ヘルニア手術の入院期間は、3~4泊程度となります。


    • ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 Webサイトより

      出典:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社ウェブサイトより

      ① 鼠径部切開法

      鼠径部を切開する手術方法です。ヘルニアの膨らんだ箇所を切開し、筋膜の弱い部分 (ヘルニア門)を見つけて、医療用のメッシュシートという人工の柔らかい網で補強します。皮膚切開は4~6 cm程度ですが、ヘルニアの大きさ、手術の術式、患者の体型によって切開部分や長さが異なります。下記の腹腔鏡手術に対し“開腹による手術”といわれることがあります。


      株式会社メディコン「鼠径ヘルニアノート」Webサイトより


      株式会社メディコン「鼠径ヘルニアノート」Webサイトより

      出典:株式会社メディコン「鼠径ヘルニアノート」ウェブサイトより

      ② 腹腔鏡手術

      腹部にわずか5~12 mm程度の小さな穴を3箇所あけ、お腹の中に空気(医療用の炭酸ガス)を入れて、空間を作ります。その穴から、先端にカメラが付いた腹腔鏡と細長い手術器具(鉗子)を用いて、テレビモニターで観察しながら内側から筋膜のヘルニア門を医療用のメッシュシートで補強する方法です。
      手術痕が小さいため痛みが軽減され回復が早く、また美容的にも優れているのが特長です。

      前立腺摘出術や大腸手術等の下腹部の開腹手術を受けた場合、以前に同側の腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術を受けた場合等には、腹腔鏡手術が適応とならないことがあります。その場合には、鼠径部切開法をご案内いたしますので、診察時に治療方法についてご相談ください。

      当院の手術治療実績はこちら
  • 治療費について

    腹腔鏡手術の場合、健康保険負担1割~2割で約50,000円~約100,000円となります。

    入院時食事療養費、室料差額、手術時準備用品等の費用は、含まれておりません。

    同一月ごとの健康保険適用費用が自己負担限度額を超えた場合には、高額療養費制度の適用により負担金が軽減されます。

  • 早期受診・早期診断が大切です!

    鼠径ヘルニア(脱腸)とは?

    出典:株式会社メディコン「鼠径ヘルニアノート」ウェブサイトより

    鼠径ヘルニアは、自然に治癒することも薬による治療もありません。危険な状態である「嵌頓」のリスクを減らすために鼠径ヘルニアの症状が出現したタイミングで早期受診をお勧めします。治療(根治)するためには手術が必要ですが、痛みの程度や脱出の頻度・大きさ等を踏まえて実施を検討いたします。
    仕事や家庭の事情で早期の治療が難しい場合でも、まずは診察・診断をお受けになってはいかがでしょうか。



    “もしかしたら鼠径ヘルニアかな?”と思った場合には
    「八王子消化器病院 鼠径ヘルニアセンター」にご相談ください。

  • 鼠径ヘルニア資料

    鼠径ヘルニア資料

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